迷惑メールはかなり面倒な存在である。
これらの対策にはいろいろな方法が存在し、いろいろ提供されている。
プロバイダで提供しているもの、クライアントソフトで提供しているものなどがある。
今回は私が利用しているメーラーThunderbirdでの方法を説明する。
Thunderbirdを前提にした説明になるが他の環境でも応用は可能である。
対象環境
- IMAP
- Thunderbird
方針
- 受信ボックス一カ所だけだけ見れば新着がすべて見れるようにする。
- 新着は受信ボックスのみ見ればよく手間が減る。
- スマホなどで利用するとき受信ボックスがアクセスしやすいものを考慮している。
- 例:iphone標準の「メール」
- 受信時に自動的にメールにタグをつける。
- フォルダ分けされていなくてもタグにて色分けさせメールの見分けがつけやすくする。
- 利用者は受信ボックスを見てタグ付けが問題なければタグに基づいてフォルダ振り分けを行う。
- 受信ボックスの件数を減らし、可読性をよくする。
方法
説明用の環境例としてgmailを用いる。- サーバー側での自動的なフィルタリング(迷惑メールフィルタも含む)は行わない。
- gmailではデフォルトで迷惑メールフィルタが動作するのでこれをオフにする。
- webブラウザでgmailにアクセスし、from欄に「*」を入力したフィルタを作成する。
- クライアント側で受信時に各メールにタグをつける。
- Thunderbiradのメッセージフィルタを利用する。
- フィルタを適用するタイミングを「メールチェック時と手動実行」にする。
- フィルタの設定は後述する。
- ユーザーは後にタグに基づいてメールをフォルダに振り分ける(フィルタリングルールを作って自動で行う)。
- Thunderbiradのメッセージフィルタを利用する。
- フィルタを適用するタイミングを「手動実行」にする。
- フィルタの設定は後述する。
メッセージフィルタルール
メッセージフィルタを用いてタグ付けとフォルダ振り分けを行う。タグ付けの後にフォルダ振り分けを行う。
以下はその一例である。
- タグ付けルール
- 信頼できるアドレス(完全一致)
- 例:差出人がアドレス帳にある
- ある程度信頼できるアドレス(ドメインなどでタグ付け)
- 通販サイトや企業、学校などからのメールを想定
- 例:差出人が次で終わる@apple.com
- 例:差出人または宛先、CC、BCCに次を含む
- メーリングリストなどでは件名に規則的なものがつかわれているばあいがある。
- 例:件名に次を含む
- 迷惑メール1
- 基本的にドメインを見て判定します。
- 例:差出人が次で終わる .mobi
- 末尾がcom, co.jp, jp, ac.jpなど決まったところ以外はだいたい迷惑メールの傾向がある
- orgなど他にもあるので自分のやりとりするアドレスの傾向を見て決める。
- 例:差出人が次で終わる @docomo.ne.jp
- 携帯からのメールは知り合いのアドレスを登録しておいて引っかからないようにする。
- PCメールに携帯メールは知り合い以外からはそこまで送られてこないと仮定している
- 迷惑メール2
- 自分宛ではないメール
- 自分のアドレスが差出人、CC、BCCにない場合は迷惑メールとする。
- タグがない場合以外ではタグをつけない。
- メーリングリストなどでは自分のアドレスが含まれない場合があるため。
- 他のフィルタでタグ付けされるように設定する。
- 例:
- 条件1:差出人または宛先、CC、BCCに次を含まない 自分のアドレス
- 条件2:タグが空
- フォルダ振り分けルール
- タグに基づいてフォルダ振り分けを行う
- 例:タグに次を含む
まとめ
迷惑メールフィルタでは基本的にメールの中身を見て過去のメールと似たものを迷惑メールと判定している。この方法では、迷惑メールではないものを迷惑メールと判定してしまう場合がどうしても発生する。
そのような場合がなるべくなくなるような方法を考案している。
また、スマホなどでフォルダ分けした場合に受信ボックス以外を見れないなどの弊害をなくすことも考慮している。
この方法では欠点もある。
1つ目は設定が煩雑であること。
自分が送受信するメールのアドレスをある程度把握している必要がある。
また、送受信するアドレスが変化した場合にフィルタのメンテナンスが必要であること。
2つ目はフィルタリングが多段になるために処理が時間がかかること。
以上のような利点と欠点を持っているが、個人的にはかなり便利になった。
迷惑メールで困っている方の参考になれば幸いです。